■□アンデルセン□■                       
(
2003.03.01)

ミュージカル自体はともかく、アンデルセンについては、北野の異人館でちょっとした予習はすんでおります。
「しあわせな人生だった」っつってる割りには、惚れた女には一生振られまくりの人生だったらしいとか。
ふふふ、それはやせ我慢であったのか、それとも「見るべきものは見つ」的悟りの境地に達したせいなのか。
今、その疑問があかされる……!!
な気分で、今回も行って参りました。ええ、はるばる名古屋まで、この悪天候の中。アンデルセンさまは上記のごとき
私の心に天誅くだしやがったのか?と思わずひがみ。

ヒロインがプリマバレリーナという設定なので、バレエシーンがふんだんに。都会や田舎の群舞も「バレエVer.」でございます。で、ヒロイン役は高久舞さん。この方、「ローザンヌ国際バレエコンクール」で入賞経験があるだけあって、バレエ衣装
以外の立ち姿も一本ピンと筋が通ってる感じで美しかったです。手の動きも先まで訓練行き届いてるって感じ。勿論、
バレエ(夫役の方もそれは素晴らしい踊り手さんですが、バレエの男性ダンサーってどうしても女性のサポートって感じが濃い )も堪能させて頂けますが〜1シーン、デュエットがありまして…そこはイマイチ音程が不安。あからさまに音を外されてる
訳でもないのですが。

アンサンブルはコーラスもダンスも安定してました。特に「コペンハーゲン」の街中でのくだりは楽しい。あの音楽、やたらと
耳に残っちゃいますね。

さて。「これはkasisさん、好きだったでしょう!」と連れに断言されたのが〜劇中劇「人魚姫」…の中の着ぐるみたち♪
まあ、読まれちゃってるわあ〜ええ、大好きさ!
まず劇が始まる前に、ちらっと舞台を横切ったのが「提灯アンコウ」。はっきり云って可愛くもくそもないヤツですが…妙に
惹かれるの〜。正面向いた顔なんて最高に情けない(魚や鳥の正面ヅラって間抜けなもんさ)のがグー。
それが登場するのが、「人魚姫が深海の魔女に人間になる薬を貰う」というシーン。他にも美味しそうなホタテ貝とか、いそぎんちゃっくん♪とか、「深海におるわけないやん」ヤドカリリン。お高価そうなロブスターに、不味そうなタコに働きものの
くらげくん〜と楽しい着ぐるみが勢ぞろいッ。魔女は魔女で、なんだか大昔の特撮もの(仮面ライダーとか戦隊もの)の怪人みたいな造りでむっちゃ笑えます!や、人魚姫は苦悩のバレエを踊ってるんですが;;;
年齢がばれるかも、で告白。上記のシーンでちらっと「海のトリトン」を思い出しましたさ。そういや、劇中劇の冒頭、人魚姫の誕生日のシーンに登場の海の女王。デザインが…紅○○合戦の小林○子とか美○憲一を彷彿と…!!

カーテンコールは6回ありました。やっぱり粘るな、名古屋人。
普通会場が明るくなったら、「アンコール」拍手は自然消滅、場内の皆さまはとっととお帰りやすムードになるもんですが
…違うんです、名古屋人。諦めないで手を叩きつづける。ええ、それで6回目のカーテンが開いたのでした。
あ、カーテンコールには着ぐるみたち出てこなかったよう。あのグッズも売ってなかったよう(売ってたら間違いなく買ったね)。

そして、どうでもいい話。
アンデルセンが故郷の田舎町で子供たち相手にお話をする時、はだかんぼの人形を取り出します。
−−−−−ごーき?ごーきなの?アンタ、何時の間に四季に入団したの?と思わず。
すいません、こっそり入替えちゃダメですか?ごーきでもいいと思うんですけど〜個人的主観。