日記で書いた感想(もどき)を収録してみました。


□◆12/25夜公演◆□

 横30番がど真ん中なんですが、今回の40も結構中央ですよ。おまけに前から10列(実質7列)目。ちょうど、舞台の高さと椅子の高さが同じくらい。こんなに近いのに、グラスを離しません私。まあ表情がよく見えること♪
ちなみに袖で控えている装置までよく見えました。

で、今回出演者のテンションが高かった!
そのせいか、ラストのバルジャンの死では涙がほろり。前回はなんともなかったのに。
ああ、ここに某SさまやBさまがいらしたら、舞台語りが出来たのにちくしょーめ!
では以下気付いた点。

・工場の冒頭コーラス
大丈夫だった!

・死体話。
ファンチーヌが死んだとき、目を瞑ってないんです。うわ、リアリズム。勿論、バルジャンがまぶたを下ろしてやりますが。
リアリズムなら、その次のエポニーヌはどうだろう、と思ったら、しっかり目を閉じて亡くなってたし。最後にマリウスにキスして満足したからかな、と思って次のアンジョルラス。
戦いで死んだにも関わらず、しっかり目は閉じてました・・・。

・死体といえば。
砦ラスト。死屍累々なんですが、逆さ状態の死体(役者)多し。かなり長い間そのままなので、頭に血が上らんのだろうか。

・リトル・コゼットとバルジャンの対面
やっぱりあやしい(笑)。「おうちはどこ」「おなまえは?」「ひとりなの?」〜それを夜の暗い森の中で幼女相手にしてるんだもの。

・ティナルディエ夫妻とバルジャンの取引
前回はシリアスに話が進んでたこの場面。
今回はしょっぱなから、テンションが高い夫婦。
コゼットを引き取る話で、「わが子のように可愛がってたのに〜」と夫妻が嘘八百並べ立てる場面。サントラでも前回でも、あっさり「お気持ちは立派です」。が、今回、あまりの夫妻の暴走っぷりに山口バルジャンはこう云いました。「なんだかものすごいけど・・・お気持ちは立派です」。場内に笑いが。
その後、お金を積んでいくわけですが、最後に「取引の話はやめよう」で、とどめの高額紙幣をテーブルの上に置いたのが前回。
今回、山口バルジャンは、ティナルディエの額にぱしりと札を・・・!ええ、それはキョンシーのお札のようでした。場内大爆笑。
確かに山口の身長で、手にした札をまっすぐ突き出したら、ティナルディエの額なんですけどね!
今日のこのシーンは、コメディでしたよ・・・。

・キスシーン
マリウス×エポニーヌとマリウス×コゼット。
『ふり』だけでしたが・・・えええ?『エリザベート』では男同士できっちりやってたのに。問題あるから?いやモンダイがあると云ったらどっちだよ。

・ガブローシュとのんだくれ
サイトの感想にも書いてましたが、ガブローシュにかまってる学生。良く見るといっつも酒瓶片手です。原作で「酔い潰れちゃってるうちに戦闘が始まり、目を覚ましたら仲間が殆ど死んでいて、最期はアンジョルラスと一緒に銃殺されちゃう人」だと思いますが〜今回、彼の演技が細かいことに気がついた。酒場のシーンはもとより、1部ラストと2部幕開けの時の学生たちの行進で、ガブを肩車してるのは彼。
形勢不利となった砦の「子供ある者と女たちは去れ」のシーンで、彼はガブを一旦逃がしてます。その後戻ってきたガブをとめようとしたり、ガブの死のシーンでは、学生や市民たちのコーラスには加わらず、舞台前面で突っ伏して大声で嘆いてます。アンジョルラスも撃たれた後、吼えながら砦のてっぺんで両手を振りつつ、死亡。
ガブローシュの最期ですが、前回拾った銃弾を入れたバッグを砦に上手く放り投げていたのに、今回は舞台袖に投げてました。
・・・ノーコン?

・トランク
1幕最後。「明日はこの町を出よう」と荷造り中のバルジャンとコゼット。トランクを開けて入れていく荷物。銀の蜀台は前回確認済みですが、今回気付きました。他はリトル・コゼットを引き取ったときに、彼女に着せ掛けたマフラーや服や人形なんです。確か原作でも、バルジャンはその時の服をずっと大事にしまっていた筈なんで、なるほどな、と。

・手拍子
ティナルディエ夫妻の歌のときは、欠かさず手拍子が(笑)。今日の客はノリもいい。

・コゼット
前回、印象が薄かったコゼット。今回は存在を主張してました。前回とキャストは違ってないので〜うん、舞台ってナマモノだなあ☆

・エポニーヌ
今回のエポは月野うさぎちゃんです(笑)。いえ、かつて舞台のセーラームーンで、うさぎ役だった方ですが・・・そうか、最期のシーンはちゃんと血糊が。

・アンコール
えっとですね、今回オールスタンディングで延々と。正規のアンコールの後5回くらいはあったと思います(手が痛くて数えられず)。
前回とばなかったお花は、今回小さなブーケにしてありました。前席の親子連れに2つ飛んできてたので、現物確認。舞台では今ジャベが、手にしていない役者さんに配ってましたよ。気配りジャベ。
コング・ティナルディエは、サービス精神たっぷりでした。
最後の最後のアンコールは、リトル・コゼットとリトル・エポニーヌを従えた、両手に花(年の差大)の山口バルジャン。
でね、一緒にお辞儀をするんですが〜山口、小さな女の子と頭をそろえようとするあまり、屈伸運動にしか見え・・・(爆)。場内大うけしてました。
手を引いてひっこむかと思いきや、いきなり方向転換してみたり、子供たちに手を振らせて見たり。最後は子供達に手を振らせながら、中腰で米搗きばったのように頭を下げつつ引っ込む山口に、隣の方は「いやん可愛い」。
---そうなの?

・フランス国旗
しまった。忘れてた。
つか降られてるって、この位置じゃ気付かない・・・!

・客層
今回満席のようです。通路に補助席が出てました。
親子連れも結構見かけましたが、2幕はともかく1幕の歌詞、大丈夫なんでしょうか。ま、意味がわかんなかったらイイか。
なぜか、外人さんも多かった。

・小耳
どうもファンクラブ席だったせいか、いろいろ小耳に挟むお話が。
そのうちの一つ。帝劇レミゼにて、アンコールが鳴り止まず(もうお終い、のつもりが客席が明るくなっても延々鳴り止まなかったらしい)、やっと役者さんが出てきたと思ったら、山口さんは半分脱いでたそうですよ!出ながらジャベが一生懸命服を着せていたらしい・・・


□◆1/9夜公演◆□

今日は山口バルジャン、鈴木綜馬ジャベール、藤岡正明マリウス、東山義久アンジョルラス、佐藤正弘ティナルディエ。ほかキャストは変更無し。
今回の席は前から22列、30番。1階後方、中央席。

では順不同ですが、行って見ます。

・ティナルディエからリトル・コゼットを受け取るシーン。
夫婦の言い訳に思いっきり脱力モードな山口ジャベ。あとは普通。アドリブなし。額に札ぺた、は昨日のインテの某サークルさんが「山口はよくやってます」と教えてくださったので、今回も期待したんですが。

・バルジャンがリトルコゼットに服を着せ、くるくる回した後、手を繋いで退場〜なんですが、最後いきなりコゼットを抱き上げて脱出・・・もとい退場してました。

・ANZAエポ。前回も思いましたが、今回も2部に入るとところどころ、声が割れます。惜しい。

・パリの橋の下のシーン。娼婦と老婆の喧嘩。前回、娼婦が「くそばばあ」と老婆を罵るシーンで、娼婦は思いっきり老婆に蹴りいれてました。ええ、それは思いっきり。更に他の男に取り押さえられても暴れてました。暴れん坊娼婦。が、今回は普通に「くそばばあ」でした。ちょっと残念。

・本当だ!前回岡田マリウスは、エポニーヌに髪を触られると、「なんだよ」と飛びずさるんですね。ええバックじゃ〜んぷ。
今回の藤岡マリウスは普通に軽く「なんだよ」。
砦の中で、岡田マリウスは丸くなって寝てたんで、それがデフォだと思ったら、今日の藤岡マリウスは普通に寝てるし!

・ガブローシュ。確かにある女優さんの持ち役に「ガブローシュ」とあって、首をかしげていたのですが、今回判明。夜の部のガブのみ、女優さんがやってるのです。つまり、前回・今回とも女優さん。ですが男の子にしか見えない。小柄だし声も。
ちなみに最後のかばんを砦に投げるシーン。今回はちゃんと砦の人が受け取ってました。「よし!」っつってたよ(笑

・呑んだくれ(ガルフェール)がガブを砦から出すシーン。前回はなんだか「説得」っぽかったんですが、今回は強引にこづくようにして追い出してました。嘆くシーンも、前回は舞台前面中央で、顔を客席に向けて嘆いてましたが、今回は少しひっこんで、顔は舞台袖に向けて。
その後の暴走加減は今回の方が凄かった。

・ティナルディエの歌。客席の手拍子がなく、ちょっと残念。ですが、2部の結婚式のシーンでは、手拍子ありました。
気付いたんですが、舞踏会の従僕2名。肩組んで踊ってます(笑

・前回今ジャベと鈴木ジャベの違い。
最後の自殺に至るのは、自分の世界観が崩れて〜なんですが、その経緯がなんとなく、「今ジャベ・叩き上げ」「鈴木ジャベ・エリート」それぞれの〜って感じがしましたな。

・ラスト。客席で旗は振られていませんでした。

・アンコールは正規3回、その後5回。粘った(笑
気がついたんですが〜山口って手を繋ぐのが好き。てっきり隣が女性の場合だけかと思ったら、男性でも自分から手を繋ぎにいってますよ!
アンコールのラストは、全員。が、退場したら山口とリトル・コゼットだけ残って、また二人で何度もお辞儀。やっぱり山口は前屈してるようにしか見えませんでした。ちまちま進んでは立ち止まり、手を振ったり礼をしたり。