■□ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ□■                        (2002.06.15)

このお話。
場所はアイルランドの小さなひなびた村。住民は全て親戚同士。そんな村でハリウッド映画のロケが行われており、
住民は全てエキストラとして参加、映画中心に生活がまわっています。そんな時事件が…。
という感じ。

これだけ見るとかなり登場人物が多いので出演者も、という感じなのですが2人芝居。
出演は市村正親氏(ええ、ナマいっちゃんを観るっちゅう大目的があったのよさ)と勝村政信氏。
映画なので女性キャラも出ますが、ちゃんと彼らが演じます。それも上着を変えたり、立ち位置を変えたり、姿勢や
ポーズを特徴づけるだけで2人で老若男女15役を演じわけるというシロモノ。

さてイントロ。これはもしかしたら、最後の最後まで「イントロ」だと気がつかない客もいたかもな(笑)。
開演ブザーと共に場内の照明が落とされ、いきなり(音のみで)CMが入ります。
それも皆さまご存知「グ○コ・ジャ○○トコ○ン」だの「○鳥・水○○キッ○」だの。わたしゃてっきり「この劇場は映画館のようにCMが入るのか?」と思っちゃったくらいです。そして最後に「おすぎです」と例の映画推薦CMが。でも「おすぎでした」まで聞いて「何かこの『おすぎ』ヘン…?」。
そう思わせたところで、役者さんの演技がスタート。
この「映画CM」、劇中で撮影中という設定の映画のCM(勿論うそっぱち)。凝ってます…金かけずにッ!

一応コメディですがテーマは重いかな。
途中でドラッグにおぼれた若者が、ポケットに石を詰め込んで入水自殺をはかるんですが、そのあたりから笑いをとりつつも
ぐ〜んと重くなる。でも最後は「明日に向かって」的に終ります。