■□人物考□■

(2002.4.29)

 

       …私の考えることです。たかが知れてます。一人一人に語るほどの中味はないので、まとめて。
朱童 一馬

5人の中で一番平凡に育った人ではないかな、と。
この時代設定で平凡も何もねえっ、と言ってしまえばそれまでですがな、あ〜た(苦笑)。
(母親こそ亡くしてはいるものの)暖かい家庭で育ち、周囲には友人がいて、近所の人たちもいて、という「サ○エさん」的牧歌生活の中にいた人。

「ガキ大将」だったいう割には、なみちゃんの面倒を不知火に、豪鬼の世話を不破に任せるあたり、どうよ?
…きっと「引っ張っていく」タイプだったんでしょうね。
村では周囲が何気にフォローしてくれてたと思われます。
友人にも恵まれていたっぽい。

怒涛の如く不幸を浴びた分、結構きつい人になってます。
(「X」連載当初の神威を思い出したさ←私だけか)
今は少しは丸くなりました。
でも笑わないんだよね、彼。いつもガンとばしてます〜世の中全部敵の如く。

猪突猛進、というか1点集中主義というか。
「不知火を護る」ということで救われた彼。
その事にただ縋るのではなく、距離を置けるようになればいいのですが。
新章ではさて。

余談いち。
何となく不器用そう〜手先にしても何にしても。
生活能力も乏しそう。剣しか能ないしな。
表だって「面倒を見てやる」と云われると反発するくせに、結構「面倒を見られている」事に気付かなかったり。
(村では姉に世話されるのが当然だったので)
世話する側にまわるとすれば〜具体的に要求されるとその通りにはしてくれるでしょう。
それ以上の事をしようとしては(やる気はあるのね)的外れな事してくれそうではあります。

余談に。
少々頼りない点もある彼ですが、中年になったらいい味の男になると思う。
先物買いなら今だ。

 

 

不 破

 

 

「我輩は不破である。名前はまだない。」な彼。
酒乱の父親の暴力をくぐりぬけ、逞しく生き抜いて来た人。
一馬と違い、平凡・平和とは程遠い育ち。
霊力を幼い頃から「たつきの道」として使ってきた。
キャラの中随一の組織的社会人経験者(笑)。

幼い頃から揉まれまくった分、練れています。お年の割には出来すぎかも。
社会人経験積んでる分、他人との距離のとり方は一番おとなのような気がします。
ただ、彼にはニ面性があると思います。
「寂しがり」な癖に、いざ他人に中に入って来られると「引いて」しまいそう。

余談いち。
器用そうっ。一馬の着物繕ったりしてるし。
何しても食べていきそうなので、生活能力も○。
面倒見もいいし、でも面倒見すぎないようだし。その辺賢いと思う。
ま、少々物足りなくもあり。
おじいちゃんになったら、落語に出てくる「長屋のご隠居タイプ」(笑)だよ、絶対。

余談に。
彼には「さようなら」という曲のラスト一節を奉げよう。
「いちばんだいじなものをみつけたらたいせつにしてしぬまでいきる」

 

 

神路祇 水貴

 

 

キャラ紹介もまだだし。「ネタバレになるので」と書かれていた処を見ると、彼の素性紹介(アヤシゲ)が新章に関ってくるのかな…くるといいな(希望)。

分家とはいえ緋嘉見の血筋だし、育ちはいいでしょう。
おまけに本家当主の婿候補〜おそらく筆頭。
でも家庭の味は知らなさそうで…。愛情面にのみ不足ありという感じで、ちょいと哀れ。

お顔は可愛いの。でも、目も口もきつい。鬼が棲んでいそうな位きつい。笑えるくらいきつい。
本人クールなつもりかも知れませんが、結構熱い。
おまけに「健気」くん。
本人結構おとなの風ですが、意外と子供っぽかったり。
いえ、それでいいんです。

頭が良くて合理的に物事を考えられる反面、感情面との板ばさみで苦しみそう。
きっとその不幸すら客観的に見つめる事が出来る。
頭の良い人の不幸。

だから1度ふっきっちゃうと恐ろしいキャラになりそうです。向う所敵無し、みたいな。

余談いち。
後ろから刺されたこと5回(内1回未遂)あるそうですが…。
いや、何処で襲われたかは別として、刺客が全て後ろから狙ってるというのは…どうよ?
学習能力とか情報収集能力に難があるな、刺客たち!
他にもシメるとかどつくとか吊るすとか毒を盛るとか、バリエーションは色々あろうよ?
それとも…緋嘉見関係者はバックが弱点なのかい?
(11代さまも後ろから…だったしな)

余談に。
独立独歩、自分の事は自分でしましょう!…っちゅうような標語が彼の背中に見え隠れ。
でも身の回りの事は下僕がやってくれるの。それについてはノープロブレムな彼。
いいの、ぼんぼんはそれで。
そのくせバイタリティはありそうだから、結構生活能力高し。
自分と同等な立場の者に「面倒をみられる」のはすごく反発すると。
他人の面倒も「どうしようもなく」なったらしてくれる。
他人の意思を察して行動してくれるのでいいかも。でも正論をきっちり吐く事は忘れない。

余談さん。
彼に捧げる歌。某企業CMソングより。
「♪まっすぐを生み出す力はまっすぐではない。曲がりくねりせめぎあってる♪」
…がんばってね。

 

 

不知火

 

 

闘う坊さん、不知火。
この物語の鍵を握っている人。今後の展開は彼にかかっている筈。

なんですが。
…よく判らない人ですね。まだ。
優しいんだか、冷たいんだか、冷静なんだか、猪突猛進なんだか。
思いやりがあるんだか、ないんだか。
何回読んでもイメージがはっきりしません、彼。
前世の名前「影朧(かげろう)」の通り。
自分のしたい事は何があっても、どんな状況でもやろうとするあたり、意思が強い人ではあるんでしょうが…。
普段はやさしいのに、そうなると周りを踏みつける事も。そしておそらくその事に自覚なし。
人を傷つけるのに、凄く抵抗があるらしい…のですが、そっかあ〜?(←やや疑問)

こう書いてみると、とても「出家」した人には思えません。ま、彼の場合、自分でその道を択んだとはいえないから…。

余談。
小さい頃からある意味「サバイバル」生活送ってますね。
きっと逞しいでしょうし、一通りの事はこなせそう。
他人の面倒は見ても、逆の立場になると恐縮しそうなの、ありありさ。
彼は究極の庶民だから、あまりお世話されるとかえってストレスがたまると。ふう。
ただ、面倒を見る側の場合、おせっかいに走っちゃう危険性大。

 

 

豪希(鬼)

 

 

 

彼もキャラ紹介がまだ。
経済面・愛情面共に(間違いなく)恵まれて育ったように見受けられます…思考を封じられていた事を除けば。
彼こそ「究極のぼんぼん」、「無敵の箱入り息子」!

まだはっきり彼の性格が出てる処はないようですが、素直そうに見えますし、育ちからいくと「鷹揚」「おっとり」タイプが予想されます。

5巻相当分が飛んでしまってるのですが(コミックスしか持ってない)、豪鬼時代は「夢の世界の住人」のような。
いえ、決してイっちゃってるという訳ではありません〜。
「月抄の創った夢の世界の住人」ということで。
…夢もそのままだったら「真実」も同じ。
でも月抄は豪鬼(夢)を豪希(現実)に戻してしまいました。
豪希には月抄の「夢」を現実の「真実」に変えられる力があると信じたいですよね。

余談いち。
「閉じられた生活」送ってきてますので、彼が緋嘉見で「集団生活」送れたのが奇跡的。周囲の苦労はおして知るべし。
何せ他人の中で揉まれた経験皆無。
生活能力は乏しいっちゅうより限りなくゼロ。下手したらマイナス値かもね。腕はたつんだけどね。
おそらく他人の面倒を見るなんて意識もなさそう。
でも云えば素直にその通りにしてくれる。本当にそれだけ(笑)。それ以上の気配りを期待しても無駄というものさ。
「究極」で「無敵」だし〜。
その代わり「面倒を見てもらう」ことには一切抵抗無し。
それが当たり前の人生だったので世話になってる事に気づけないし、感謝もないかも。
…困った奴だ。誰か教えてやれよ。

余談に。
…あの〜豪鬼,靴はいたまま寝かせられてるんですケド?緋嘉見の風習ですかい?

余談さん。
豪鬼時代〜笑わ(笑え)なくてもしあわせ。
豪希時代はさて。