■□第八話『回想儀』・中編感想□■ (2003.5.30)

 

えッ?「中編?」ってことは「後編」にひっぱるわけ?
〜というのが、タイトルページを見た時に感じたことさ。

水貴くんの生い立ちってわけですが、早々に登場すると思われた「マロ」、影も形もございませぬ。若かりし(?)マロも
ちょいと楽しみだったんですがね。

まず「ここはどこ」な始まりで…人狩りで何とか生き残った人たちのふきだまりかとも思ったのですが、どうなんだろう。
ある程度人が集まったんなら、自然「まとまり」らしきものが出来るような気がしますが、そうでもないし。
すでに「ひと」じゃなくなっちゃってるような気もするしな。
とにかく、ちび水貴は「ちび」とも云えないような状態。う〜ん。ガリガリ。
そうか、その栄養不足が響いて、今あの身長なのか(失礼)。成長期の栄養不足は堪えるからのう…。

作者も公認(?)となる水貴くんの過去。「よくあること」なんですか…そうなんですか…そうなんですね…。
いや、色々お喜びになる方々もいらっしゃいましょうが、あれじゃ「児童虐待」っつか「淫行」っつか。
そんなに「欲求不満」がごろごろしてたのか。
ま、ちっとも「動じてない」(というより、そのあたり麻痺しちゃってる?)な水貴が一番痛いですが。

売られていった先で「自分の美貌」を認識しちゃってますがな!
髪の毛結んでますがな!!アンドレですがな!!
そのまま伸ばしてくれてたら良かったのにのう…惜しいのう…うううう。
髪の毛を伸ばさせなかったのは、やっぱり十一代さまかのう…。

−−−−−あのお育ちでは、「ぼよよ〜ん」と育ってきた一馬(と豪希)に、とりわけ「ちくちく」云うのも納得か。
親なり周囲なりの温かいフォローの元に育ってきた人間とは、ちょっと距離が…。

水貴くん、きっちり「身の処し方」の計算してるので、マロの所に行ったのも、「計算上で」だったろうってことは、
想像出来ますね。納得ずく。
今のところ、霊力は出てないようですが、何時頃霊力が出るようになったんだろう。
あ、それ後編ですか?

マダム達とマロとの繋がりが読めまへん。
だってそれなり(以上)の暮らしをしているマダム達、おそらく黒田に近いポジションの方でしょう。
〜既に黒田はほぼ全国制覇しているはずなので〜
それと一応は緋嘉見サイドのマロが、どう接触するのかな〜。

ちょっと疑問。
マダム達の会話で「銀150のネックレス」が出てまいります。
あれは「銀貨」ってことなんでしょうかね?それとも重さ?
ちょっとどの位の価値なのか、分らん…高いのは高いのでしょうが。
「人狩り」してるような状態で、ちゃんと貨幣が流通してるのか…。
流通してないと困るか。一馬の傭兵代も(袋に入ってたけど)「貨幣」みたいだったし。
お金が存在してないと、周布の町の花街も徳さんの店も困るよなあ。

さて。
ううううううう!本筋が止まっちゃってるよ!ささ来月までは進まないんだよな。
それとも「後編」あたりで、現在の本筋とリンクしてちょっと先へ進むのか。
そしてやっぱり不知火は「大トリ」なのか。
隔月連載だから、もうちょっとページをッ〜そしたらせめて前後編で済んだかも。

うわああああああん。
欲求不満じゃ。