■□第十二話『不知火彷徨』・後編感想□■ (2003.10.30)

 

今回は30ページ。なんだか大長編を目の前にした気分(笑)。表紙がなかったので、もしかすると十二話は前回の14ページ
とあわせて当初は44ページの予定だったんだろうか。

今回の印象をば。
1.サブタイトルと中身の不一致。
2.一皮むけた一馬と水貴。
3.もしかして、脳ある鷹は爪を隠してたの(違)?な麗。
4.オトコとして見られてないんじゃないか、不破。
5.夜叉さんの隠し子疑惑。
〜こんな感じ?

復活した水貴、通常モード。あの不調っぷりは微塵もみせず、現状の把握と指示出しにつとめてます。水貴にわらわらとたかってる(ほら、水貴小さいから^^;)大人の方々。「大丈夫ですか」とか、彼の指示に不安はないのか。短い間とはいえ、彼岸に
行っちゃってたんですけど。信頼関係といえば、まあ(笑)。
テーブルの上にのっかった水貴用ごはん。ちょっと旅館の夕ご飯っぽくないか?でも箸じゃなくレンゲを使って食べている所を
見ると、普通食ではないよね。お粥…。あのトレイの横にあった一人用鍋っぽいのはお粥の入った鍋らしい。うん、絶食長かったっぽいから、お粥より出来れば重湯からはじめるがよいよ、水貴。
と思ったとおり吐いちゃいましたが。主食はともかく、おかずは普通っぽかったし。もう少し考えてね。
ついでに、そんなに衰弱した人を一人で風呂に入れないように(前回)。基本。

ちゃんと麗に謝れる水貴。棘が少々抜けました〜。それを素直に受け止める麗もよし。
一方、漫才ぶりは健在は一馬と不破。「美シリ」なんですか。そうですか。豪鬼との風呂シーンでは美シリっぷりを拝見出来ませんでしたので、その内「読者サービス」コマでご披露があるんろうか。これは伏線。きっとそう。

公式に「不知火探索」の許可がおりた一馬。これで暴走っても誰にも文句は言われない。心置きなく突っ走りたまえ、一馬。
一馬ほど暴走が似合うやつは居るまい(偏見)。野を越え山越え、不知火の元へ!…行ってくれないと不知火、出てこねえよ、きっと。

豪希を心配する麗。自分たちの事で精一杯(それは当然だと思う)少年Sに対し、豪希を助けなくちゃいけないのでは?と
言えちゃう麗がすごいと。よくて「員外」、一般的には「敵」範疇に入っちゃった豪希に対しての認識がねえ。
「倒す」のではなく「助ける」方向の発想って強いと思うよ。周囲に振り回されてばかりなイメージだった麗ですが、もしかして
ボスキャラかもしれません。
で、そんな麗に「不知火とうまく行くといいな」とさわやか笑顔な一馬!卒業宣言ですか?
不知火卒業宣言なんですか、一馬!

肆長とベッドイン〜♪な不破。よかったね…とはいえ、パンツ一丁はどうかと!
肆長にたたき出されもしないし、意識もされてないあたり、やっぱり「おかあさん」なウワゴト発言がきいてるんでしょうか。
そんな落ち着いたオンナをよそ目に、弐長と不破は漫才を。いや〜そんなにどつきやすいのか、不破の頭。
その前にそんな夜中に女性の病室にやってきた弐長さんも、不破のことは云えないのかも(笑)。
ま、お若いですから。オトコですから。

夜叉さんですが…結構好きなキャラになりつつあり。道は違うけど、行動の基本はいっしょなんですね。夜叉と肆長。
ああ、こうなると(わき道のそれるけど)周布守と肆長とのステキなエピソードをプリーズ。
で、あの黒田の護衛は、右従と左従なんですか?「母上」って云ってるってことは、夜叉さんの子供なの?殿との子なの?
その割に育ちすぎなような気が。促成栽培されたのか、老けてみえただけなのか。実は豪希たちと同じくらいの年なのか。
謎を増やしてどうする!…気になるじゃねえか。

タイトルに「不知火」ってついてるのに、ナマ不知火が出たのは前編のみ。「彷徨」してるのはずっとなので、今更云われなくても、な気がするんですが。これは「不知火彷徨」してるのを、一馬が探しに行ってヨシ、という意味なのだろうか。

うん、出来れば彷徨してる不知火と一馬が出会って、ついでに豪希も連れてきてくれれば〜レベルアップしたとはいえ、まだ2ついっぺんに用事済ますの無理かな?一馬くん。次回「一馬の『ひとりでできるもん』」に乞ご期待(笑)。