■□第十三話『記憶の冷たい死角』・中編感想□■
(2004.12.28)

今回は20ページ。
思わずページ数を数えてしまうのは哀しい性…(違)。先月より4ページも多いですよ、あなた!
しかも表紙なしだから、実質ストーリーページは5ページ増し…?んでもって、先月号の「次号に続く」は夢マボロシじゃございませんでしたことよ。この調子だと3巻発売も近いのか?水貴表紙の3巻が!

終始ぼよよ〜んな月抄さまにリードを取られた形の不知火。
ぼよよ〜んと緊迫感の欠片も無く、「緊迫感ありまくり」な話を不知火に告げてますが!確かにここで「懐かしの大映ドラマシリーズ」を演じられた日にゃ、「衝撃の真実」も冗談にしか聞こえない。月抄さん(今よりまして )ヘンな人〜になってしまいますが!不知火もさっさと緋嘉見に戻っちゃいますが!…これがマロあたりだったら、たとえ家来の「音出し隊」がいなくても効果音とフラッシュバックでやってくれるだろうに!←実はちょっと見たいかも^^;

しかし、あのぼ〜っとした月抄さんの顔を見ると、いっそのこと、不知火と二人でこたつに猫とみかんで告白合戦してくれた方が、よほどあの「雪吹きすさぶ」地真っ只中よりよさげなのですが。寒くないのか、月抄さん。

で、「ついこの前」が「14,5年前」なんですか。全然「ついこの前」じゃないんですがね。人間(じゃないか)長生きすると時間の感覚が狂うのか。「ついこの前」が「豪希が生まれる少し前」なんですから(笑)。月抄さんにとっちゃ、豪希はまだガキもいいとこなんですな。それよりも、時間のカウントの基準が豪希の誕生日かよ…。もしも豪希が生まれてなかったら、「ついこの前」と聞いた不知火がうっかり「最近の話ね〜」なんて思いこみそうな。

師匠の死は「うっかりポカミス」の模様。
ドラマ的には「何らかの狙いがあって『魄』の名を告げた」方が盛り上がりそうなんですが(その代わり、不知火がドツボにはまりそう〜)、「ケアレスミス」でうっかり死んじゃった師匠もおちゃめ(そうなのか?)でよいかと思うんだが。だめか。ダメそう(笑)。

多少「予想通り」な感がある不知火の秘密ですが〜やはり月抄さんペースなのは変わらない。「お前じゃない」→「でもお前の中に封じられているもの」。もちあげておとす!ぼよよんな心理攻撃は年の功とでも申しましょうか。
不知火にとっちゃ「自分とは別のものが自分の中にいる」「それが両親と師匠を殺した」となれば、「お前が殺した」と云われた方がまだ良いような。「封じられている」なんて漠然と云われるより(たとえそれが何者であっても)、「自分」の方が対象がはっきりしますしねえ。

影朧ですが〜結局巻き込まれたのね?いわゆる「びんぼーくじ」をひいちゃったワケね?
胴体まっぷたつにされた挙句、この仕打ちかよ!という影朧のタマシイの叫びが聞こえてきそうですよ。
「このたびは真に遺憾であり〜」なんて言い訳記者会見をしてそうな王様・魄を連想。

ずいぶんお姿を見てないような一馬。主人公なのに!肝心な部分を不知火が知ろうとしたところに乱入、またも謎が有耶無耶になるかと思ったのに。どうした、一馬。まさか遭難してるんではあるまいな。
行き倒れ中に、ツアー中の黒田くんに見つかって「ヒロイン交代」になるとか(もちろん、不知火が助けに行くのである)。
そして「ついこの前」に生まれた豪希くんは元気なんでしょうか〜。

で、「3月号に続く」なんですよう!
…うん、信じるから。